空腸は、十二指腸から続く小腸の一部で、回腸に続く。空腸と回腸は十二指腸との違い腸間膜があるので、空腸と回腸を総称として腸間膜小腸と分類する場合もある。
空腸と回腸の明確な解剖学的境界線は無く、おおむね口側の2/5が空腸、残り3/5が回腸とされ、回盲弁によって大腸(結腸)に続く。肉眼的特徴としては内部に輪状ヒダと腸絨毛を認め、回腸よりやや太い。内壁にパイエル板(集合リンパ小節)がみられることもあるが、回腸より数が少ない。尚、空腸の名の由来は、死体解剖を行った際に内容物が無く(空っぽ)の空の事に由来する。
|